こんには。ブロガー兼イラストレーターとして活動しているおるおりです。
私はデジタルでイラストを描いているため、液晶タブレットが手放せません。
そこで今回は、私のおすすめ液タブのひとつであるXPPen Artist Pro 16 (Gen 2)をご紹介します。
Artist Pro 16 (Gen 2)は、有名液タブメーカーXPPenさんから販売されている製品です。
画面サイズは16インチ。価格は7万円台で、超大手メーカーの液タブよりも安価で購入できるのに対し、負けず劣らずかなりの高性能です。

性能や機能や付属品の充実度に対してめちゃくちゃリーズナブルなのだ。別の機種から乗り換えたり、サブ機として使用する人もいるよ!
それでは製品の詳しいスペックと、私が実際に使用したレビューを紹介していきます!
本記事はPRではありません。あくまで私個人の感想・意見をベースに執筆しています。
XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)の概要


製品名 | Artist Pro 16(Gen 2)液晶ペンタブレット | |
製品モデル番号 | MD160QH | |
カラー | ブラック・グレー | |
スタイラスペン | X3 Proスマートチップスタイラス(業界初) | |
ON荷重 | 3 g | |
筆圧レベル | 16384 | |
傾き検知機能 | 60° | |
画面解像度 | 2560 x 1600 | |
サイズ | 405.11 x 291.37 x 20.23 mm | |
作業エリア | 344.68 x 215.42 mm | |
フルラミネーション | あり | |
視野角 | 178° | |
コントラスト比 | 1200:1 | |
応答速度 | 20 ms | |
輝度(標準) | 250 cd/m2 | |
解像度 | 5080 LPI | |
色域カバー率(標準) | 99% sRGB、97% Adobe RGB、99% DCI-P3 | |
色域面積比(標準) | 159% sRGB、118% Adobe RGB、117% DCI-P3 | |
読取高さ | 10 mm | |
レポートレート | 200RPS(最大) | |
精度 | ±0.4mm(中央)、±0.8mm(エッジ部) | |
搭載ポート | 1 x フル機能USB-C 1 x 3-in-1 USB-C | |
電源入力 | AC 110-240V | |
電源出力 | DC 5V ⎓ 3A | |
互換性 | Windows 7以降、macOS 10.10以降、Android(USB3.1 DP1.2)、Chrome OS 88以降、Linux |
パッケージの中身


XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)のパッケージの中身は下記の通りです。
- タブレット本体
- 電源アダプター
- スタイラスペン
- ケーブル(USB-C to USB-C)
- ケーブル(USB-C to USB-A)
- 延長コード
- 左手デバイス
- クイックガイド
- ペンケース(替え芯8本付き)
- 2本指グローブ
- 保証書
- 3 in 1 USB ケーブル
- 【購入特典】ペイントソフトopenCanvas/ペイントソフトArtrage
なんと左手デバイス(ACK05)が無料でセットになっています!



普通に買えば6000円以上するのだ。嬉しすぎる。
PCとの接続ケーブルはUSB-C to USB-Cが付属しています。
そして購入特典として、有料ペイントソフトのopenCanvas7またはArtrageを無料でダウンロードすることができます!



まだソフトを持っていない人でもすぐに絵が描けるよ!
ちなみにopenCanvas7は、イラストレーターの藤ちょこ(X:fuzichoco)さんも使用されているソフトで、ワークスペースが使いやすいことで有名です。
XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)をレビュー!
それでは実際に、XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)をレビューしていきます。
まずは製品の特徴を分けて紹介します。
- サイズが絶妙(16:10)。ちょうどいい
- 液晶の質(画質・色味)がいい
- 板タブとしても設定できる
- ファンレスで静か(でも熱くなりにくい)
- 見た目が薄型でスタイリッシュ。
- スタンドを折りたためて収納場所をとらない
- 6000円以上する左手デバイスがついてくる
サイズが絶妙(16:10)でちょうどいい。


とっても痒い所に手が届いているポイントです。
よくあるFHD(16:9)の液タブは、ペイントソフトのUI(ツールバーなど)が圧迫して、作業スペースが狭く感じることがあります。
しかしこの製品は、液晶の縦横比が16:10となっており、縦が若干広くなっています。
そのためUIに邪魔される感じがなく、かといって大きすぎず、ちょうどいいです。



液タブのサイズで悩んでいる方にもおすすめ!
液晶の質(画質・色味)がいい


XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)は液晶が高品質です。



解像度が高く色域が広いため発色や色味が綺麗!
私が過去に使用していた他社の液タブは、画面全体の赤みが強かったりして調整に苦労していたのですが、こちらはそのストレスが少なかったです。
とはいえ液晶類は機種によって差があるものなので若干の設定はしましたが、今まで使用していた液タブの中では自然で使いやすいと感じました。
板タブとしても設定できる


私がこの機種を買う時、同時に板タブ(ペンタブ)の購入も視野に入れていました。
しかしこちらの製品にはなんと、板タブモードがついていたのです…!(購入してから知りました)
切り替えも簡単で、本体のボタンを長押しするだけ。
私は液タブと板タブの二刀流で作業することがあるため、この機能はめちゃくちゃありがたかったです。



線画は液タブ、着色は板タブ、みたいな使い方もできる!
ファンレスで静か(でも熱くなりにくい)


ファンレス(冷却装置がない)なのに本体が熱くなりにくい気がします。
大手の有名液タブでも、冷却ファンがついているものは作業中に音がうるさいことがありますが、こちらはファンレスのため、静かに作業ができます。



ファンの音は小さなストレスになるから地味に嬉しい!
長時間使っているとさすがに熱くなると思っていましたが、本体の上部の方のみ暖かくなる程度で、手が触れる部分はほぼ熱なしでした。
見た目が薄型でスタイリッシュ


液タブ本体は薄型でスタイリッシュな外観です。
質感の良いアルミでチープな感じがなく、ずっしりとして高級感があるように思います。



インテリアとの相性なども気になる人にもおすすめ!
上部から下部に向けて傾斜がつくようなデザインで、作業中に手や腕が触れる下部は緩やかなカーブになっています。
背面にはスタンド用の脚がついており、折りたたみが可能。


脚をしまうと厚さが3センチほどになるため、収納の場所をとらないのがとても嬉しいです。
左手デバイスがついてくる!


Artist Pro 16(Gen 2)には、XPPENから別売りされている左手デバイスがセットで付属しています。
左手デバイスってなに?という方に向けて説明すると、イラスト作成の効率を上げるためのガジェットです。
それぞれのキーにアクション(ひとつ戻る、コピー、消しゴムなど)を割り当てることができます。



あると作業スピードがあがるのだ!
パソコンのキーボードに割り当てている人には不要だったりするため、「オプションで有り無しを選べるようにしてほしい」という声もあります。
個人的にはめちゃくちゃ嬉しい!
実際に使用してみた感想
結論からいうと、今まで使ってきた液タブの中でも、価格に対して高性能で使いやすいと感じました。
実際におるおりはこちらの製品を使用して仕事用の絵を描いていました。



音楽ゲーム(プロセカ)の衣装デザインもこの製品で作成したよ


描き心地
画面表面は、デフォルトのペン先ではちょっとつるつる感があり物足りない印象です。
しかしペンのケースにフェルト芯が入っており、付け替えることで適度な引っかかりができ書きやすくなります。
ペンの視差はかなり小さく、液タブ特有の「紙との間に一枚ガラスがある感じ」は少なく感じます。
キャリブレーションは、しっかりディスプレイ設定を使っているPCに合わせると、某メーカーの液タブとさほど変わらない精度になると思います。



細かい部分をちょこちょこしたタッチで描くときも、しっかりと反応してくれるよ!
気になる点
Artist Pro 16 (Gen 2)は価格に対する機能が高品質な製品です。
これが10万以下で購入できるのはめちゃくちゃいい時代に生きていると感じます。
気になる点をあげると、
- 角度調整ができない
- デジタルイラスト初心者には設定がちょっと難しいかも
です。
デザイン的には気にいっている折りたたみ式の脚ですが、角度調整ができないため本やブロックを置くなどして調整が必要かもしれません。



液タブ用のスタンドも販売されているよ!
ドライバーのインストールや設定はデジタルイラスト初心者やPCに慣れていない人は少々てこずるかもしれませんが、日本語の説明書が用意されているため、用語などを調べながら進めていくのがおすすめです。
まとめ
本記事では、XPPen Artist Pro 16 (Gen 2)についてご紹介しました。
この液タブは特に下記のような人におすすめです。
- 高性能な液タブを欲しいけど、価格は抑えたい
- 画質や発色が綺麗な液タブが欲しい
- 視差が少ないものを探している
- プロでも使える性能のものが欲しい
- 大きい液タブが欲しいけど場所をとるのは嫌だ
- 板タブを使うこともある
- デジタルイラストを始めたいけどソフトを持っていない
4Kや何十万もする液タブに慣れている人には物足りない点があるかもしれませんが、初心者からイラストのお仕事をしている人まで幅広く使える製品ではないかと思います。
個人的におすすめを聞かれたら、まずこの製品を紹介するくらい、コスパと性能に優れた優良液タブです。



液タブ選びの参考になると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます!
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